ヘンリー・モレゾンとは
脳医学の発展に多大な貢献したヘンリー・モレゾン通称H・M。
彼はてんかんの治療のため記憶をつかさどる脳の領域、海馬を切除したことにより重度の記憶障害を発症してしまう。しかし彼はその性格故なのか自身の記憶障害を用い、脳の記憶メカニズムを解明するための研究に生涯を通じて協力することとなる。
現在知られているの脳の記憶メカニズムはすべてヘンリーの研究が元になっているようである。
生涯を研究に捧げた彼の心境は如何なるものだったのか?彼は記憶障害に切除手術以降の記憶がうまく形成されなかったようである。晩年のこと毎朝、鏡を見て年老いた自分の顔に驚愕していたらしい。もちろん協力していた実験に関しても毎度忘れてしまっていたようだ。
生涯被験者として扱われることに苦痛は無かったのだろうか?自分の身体で世に貢献できるならそれで良しという考えだったのか。しかしそれが苦痛だったとしても記憶に残らなかったはずである。被験者としての自分を悲観することもできなかったのかもしれない。
いつか読んでみようかな。