ターボサザエでございます。

驚愕の新種! その名は「サザエ」 〜 250年にわたる壮大な伝言ゲーム 〜 - 国立大学法人 岡山大学

<本研究成果のポイント>
○ 地球上に存在するあらゆる動物の種のうち、学名のない種(未記載種)は、万国共通の国際動物命名規約に即し、新種として学名を記載・命名されなければ、生物学上、正式に認知されたことにならない。
○今日に至るまでサザエの学名は、1786年に英国の僧侶兼博物学者ライトフットが命名したとされる「Turbo cornutus」が用いられてきたが、実はこの名は中国に産する別種ナンカイサザエに相当し、サザエではなかったことが今回初めて判明した。
○この混乱は、英国の貝類学者リーヴが、1848年に誤ってナンカイサザエとサザエを混同し、サザエを「Turbo cornutus」と呼んだことに端を発する。これ以後約170年にわたり、世界の貝類研究者全員がリーヴの誤同定に引きずられてきた。
○リーヴは同時に、シーボルトが日本で採集したサザエを「Turbo japonicus」と命名したが、その際になぜかモーリシャスに産する全く別の種と混同し、後発研究者によってこの学名はモーリシャス産に固定されてしまった。国際動物命名規約のルールに従えば T. japonicus はモーリシャスの種の学名であり、もはや日本のサザエには適用できない。
○ナンカイサザエは1995年にサザエと識別され、新種「Turbo chinensis」として記載されたが、この時記載されるべきだったのはナンカイサザエではなくサザエの方だった。T. chinensis は T. cornutus の不必要な新参異名であり、無効名である。
○結局、サザエには、史上一度も有効な学名が与えられたことがない。つまりサザエは、驚くべきことに、事実上の新種である。よって今回サザエを「Turbo sazae」と命名した。

 

日本で当たり前に食べられている『サザエ』、実は学者の思い込みや勘違いの連続で、学名すら付けられてない新種だった - Togetter

たまたまテレビで「日本の一番長い日」が放映されていた。映画の中で東條英機天皇が、サザエの話で大激論

職業病で「今サザエって言った!?」と耳が反応

天皇がサザエについてビビるほど詳しく語る

ホンマに実話だったのかめちゃくちゃ気になって調べ始める。天皇はめちゃくちゃ貝オタクで激論は史実だったが、脚色が入っていたと分かる

せっかくだからついでにサザエの分類の歴史も回顧してみよう

あれ?何か今までサザエの学名って言われてたやつ、ぜんぜん違う貝のこと指してるぞ!

異なる2種類の貝に同じ名前を付けちゃってた

我々が食べてるサザエに使える学名が1つもないことを知る

じゃあ付けるっきゃねえ

命名「Turbo sazae Fukuda, 2017」