攻殻機動隊_2045

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攻殻の新作見たいがためにNetflixに初加入してしまった。月800円の最低限プランで加入。いつでも止められるっぽいので見たい作品が見終わったら解約するかな。。

PV見た感じではCGが安っぽいなど批判が多かったものの、ストーリーはなかなか引き込ませる感じでほとんど一気に全12話見てしまった。内容は初代SACを彷彿とさせる。

 

以下ネタバレありの感想

 

(一度、全話通して観た直後に理解した内容やその感想を思いつくままに書き綴った覚書のようなものです。読み辛いor間違いがあるかもですがご了承ください)

 

冒頭でいきなりトグサくんが離婚した事実がさり気なく課長の発言から発覚する。生身で所帯持ちというトグサくん特有の属性が1つ無くなってしまった。今後の9課での立ち位置は果たしてどうなってしまうのか…

序盤は解散した9課を再建すべくトグサが嘗ての仲間だった少佐たちを探しに行くある意味お約束の展開。お約束ながら本当に面白い、最初に接触するのがメンバーではなくタチコマというのも面白い。ちゃんとタチコマもトグサを覚えており、仲間だと思ってるのに本当に胸が熱くなる展開。なんかもう9課のメンツが再集結した時点でほとんどクライマックスと言っても良いんじゃないかってくらい興奮した。

さて今回の敵はポストヒューマンと呼ばれる超人。彼らはもともと普通の人間だったが、何かのきっかけで超人となり人間を超えた身体能力と知能を持つ代わりに人の心を失い、テロ行為を繰り返すようになる。彼らの行動原理は謎だが、金融システムを麻痺させたり核ミサイルを発射しようとしたりと何かしら既存の世界をひっくり返すような目的があると言われている。

PVで奇怪な動きをするおっさんと格闘していた少佐だったが、このおっさんもポストヒューマンだった。少佐たちが最初に遭遇したポストヒューマンが彼なのだが、説明を受けずに彼の捕獲を依頼された少佐たちはそこで驚愕することになった。

生きたまま捕獲するために手加減してるとは言え、マシンガンの銃弾を余裕で全てかわし、少佐の体術でも彼を抑え込むことが出来なかった。(指をへし折られても平然と立ち向かってくるあたりもはや体術とかではないが…)

さらに電脳戦でも苦戦を強いられる。サイトーの鷹の目はハッキングされ狙撃が当たらず。連携プレイと力づくでなんとか彼を抑え込むが、電脳錠が通用せず少佐が直接有線して止めようとするも一瞬で少佐が乗っ取られそうになり、しかたなく彼のアタマを物理的に吹き飛ばさざるを得なかった。(捕獲が目的だったので事実上の敗北)

こういう未知の脅威に立ち向かう展開は熱くなるね。

 後半は国内のポストヒューマンを追う展開。このあたりは笑い男事件思い出させるような話。

新たにプリンという女性が9課のメンバーとして活躍するのだが、単なるムードメーカーかと思いきや、捜査の腕はそこそこで日本国内のポストヒューマンが関わったと思われる事件を見つけ出してきた。ちなみにプリンはバトーに特別な感情を抱いていているようだが…このままではいずれ少佐に目を付けられ…果たしてプリンとバトーの運命や如何に。

話を戻すと、プリンが探しだした事件はネットの炎上をモデルにしたような事件。ネット上のヘイトを媒介にターゲットの電脳に多数の人間が同時にハッキングを仕掛け、ターゲットを死に至らしめる。ターゲットには無数ののっぺらぼうみたいな人間に次々に襲われリンチされる幻覚がみえるようだ。

さながらDDOSのような攻撃だ。この攻撃は少佐たちにも防ぐことは難しいらしく、総理がこの攻撃のターゲットになった際は、電脳空間上でのっぺらぼうたちを一体ずつ殴り飛ばすというなんともアナログな方法で対処していた。

多数の電脳を操っていることからポストヒューマンが絡んでいると見た少佐たちは操作を開始。まもなくこのハッキングプログラムを作ったポストヒューマンと思わしき少年の存在にたどり着く。

少年の生い立ちに興味を持ったトグサはバトーと共に少年の足跡をたどり、少年が幼少期に預けられていた田舎へと赴く。

視聴者には少年の回想が時折挿入されるが、それとは別にトグサにも少年の回想が電脳を介した幻覚として見えてくる。

視聴者向けの回想とトグサが見せられた回想を足し合わせても完全に何があったのかはわからず。回想の内容が現実的ではないためどこまで本当にあったことなのかはっきりしない。ただおそらく、預けられていた家の娘を自分の不用意な行動で死なせてしまったのは事実のように見えた。

トグサが見た幻覚の最後、幻覚の中で傍観者として存在していたトグサに少年らしき子が君も一緒に来るか?と問いかけた。それを最後にトグサは姿を消し、話はここで終わってしまった。

一緒に居たバトーはトグサの姿が認識できずに混乱。しかしなぜかタチコマはトグサを認識しており、どこかへ行くというトグサに別れの挨拶をしていた。

ポストヒューマンは周りに自身の存在を認識されずに行動することができる。トグサもポストヒューマンになってしまったのか?

トグサがうっかり実行してしまった、少年の書いたプログラム。郷愁を思い出させる効果があると分析されていたが、明らかにそれだけではなくトグサに謎の回想を見せた。回想を見たあとトグサは姿を消した。このプログラムはポストヒューマンを生み出すプログラムなのだろうか?

少年の目的は何か?ポストヒューマンたちは超人的な能力と裏腹に、意思の疎通など人間的な行動ができなくなってしまう。目的のためには人を殺すこともなんとも思わなくなってしまうようで、自分の妻を何の感傷も抱かず殺してしまった者いた。しかし、少年はそういった殺戮行為をしておらず。殺したのもハッキングプログラムを用いた一度切りで被害者も1人、その後このプログラムはお蔵入りとなり以降本人は使っていない。さらに親にメッセージを残すなど人間の感情が失われていない描写が目立った。

 結局すべての謎は明かされず…続編の公開が待たれる…。